【4コマ漫画】RED IGUANAの日常10 ~八の字巻きの美学~
こんにちは!RED IGUANA スタジオです。
クリエイティブな現場やプロのスタジオには、一般の方から見れば「そこまでやるの?」と思ってしまうような、独自のルールや「美学」が存在します。
今回は、音響・映像業界の人間なら避けては通れない、そして一度習得すると一生抜け出せない「八の字巻き」という深い沼をテーマにしたエピソードをお届けします。
魔法の技術「八の字巻き」とは?
スタジオの主、イグアナが淡々とこなしているのは、音響業界の基本中の基本にして最重要スキル「八の字巻き」です。 ケーブルを片付ける際、普通に巻く(順巻き)だけでなく、一回ごとに「逆」にひねりを加えることで、ケーブルの中に「ねじれ」を溜めないようにする特殊な巻き方です。
この巻き方の真価は、次に使う時に発揮されます。
- 絡まることなく、スルスルと真っ直ぐに伸びる快感。
- 長年使ってもケーブルに妙なクセがつかない耐久性。
- 機材を慈しみ、プロとして道具を愛でる姿勢。
まさに、エンジニアにとっては「魔法」とも呼べる、機能美と実用性を兼ね備えた究極のパッキング術なのです。
「プロの仲間入り」をしたつもりだったが……
漫画の中の彼は、この技術に魅了されてから4ヶ月間、修行を重ねました。 「順、逆、順、逆……」 その指先に宿るリズムは、彼に「自分もプロの端くれになった」という確信と、根拠のない自信を与えてしまいました。
しかし、ここが落とし穴です。 プロの技術は、往々にして「その価値を知る者」の間でしか成立しません。
美学が通用しない「日常」という戦場
舞台は移って自宅の脱衣所。 誇らしげに、そしてスマートに「八の字巻き」を施されたドライヤー。 しかし、急いで髪を乾かしたい同居人(?)にとって、それは「なんだかよく分からないけど、引っ張ってもスムーズに出てこない謎の結び目」に過ぎませんでした。
「使いにくい!」という悲痛な叫びと、鏡の中の「分かってないなぁ」という彼のドヤ顔。 この温度差こそが、プロの美学が日常に敗北する瞬間です。
皆さんも、自宅の家電で「八の字巻き」を披露する際は、十分にご注意ください。その美学を理解してもらうには、まず4ヶ月の修行が必要かもしれません。

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