[Neat Microphones(ニートマイクロフォン)/ King Bee] 新規機材導入
RED IGUANA STUDIOで新規導入を行った機材のご紹介を致します。
導入を行って欲しい機材リクエストなどございましたらお気軽にお問い合わせください。


| 機材カテゴリー | コンデンサーマイクロフォン |
| 導入日 | 2026-1-12 |
| メーカー名 | Neat Microphones ( ニート・マイクロフォン ) |
| 製品名 | King Bee |
| 個 数 | 1個 |
| レンタル/貸出 | 可能 |
Neat Microphones について
Neat Microphones は、2014年にアメリカで設立されたマイクロフォンブランドです。創業者は、世界的に知られるマイクブランド「Blue Microphones」を1995年に立ち上げた Skipper Wise と Martins Saulespurens。Blue Microphones で培った音響設計・製品開発のノウハウを携え、Gibson Brands との共同事業として Neat を創設しました。
「より良い音、より良いデザイン、よりシンプルな操作性」をコンセプトに、スタジオ品質のサウンドとインパクトのある独自デザインを両立した製品を展開。2015年に Bee シリーズ(King Bee・Worker Bee)と Widget シリーズを発表し、オーディオ業界に大きなインパクトを与えました。
その後、Gibson Brands の経営再編の影響を受けてブランドとしての活動が一時停止状態となりましたが、2021年1月にゲーミング周辺機器メーカーの Turtle Beach に買収され、オリジナルの開発チームも合流する形で復活。現在は Turtle Beach 傘下のブランドとして、King Bee の後継モデル「King Bee II」をはじめとする製品を継続展開しています。
ブランドヒストリー年表
| 年 | 出来事 | 詳細 |
|---|---|---|
| 1995年 | Blue Microphones 創業 | Skipper Wise と Martins Saulespurens が共同創業。後に Snowball(世界初のハイパフォーマンス USB マイク)や Yeti を世に送り出し、業界の常識を塗り替える。 |
| 2013年 | Blue Microphones 売却 | Blue Microphones を売却(後に Logitech が取得)。創業者チームは次のブランド構想を練り始める。Gibson Brands がオーディオ機器市場への参入を模索していたタイミングと一致し、共同事業の話が動き出す。 |
| 2014年 | Neat Microphones 創業 | Gibson Brands との共同事業として Neat Microphones を設立。「リモコン症候群(機能過多で使いにくくなる問題)を避ける」をデザイン哲学の核に置き、ナッシュビルを拠点に開発スタート。 |
| 2015年 | King Bee 発表 | 初代 King Bee が発表される。34mm 大口径ダイアフラム、クラス A ディスクリート回路、トランスフォーマー出力バランスという本格仕様でオーディオ業界に衝撃を与える。黒地に黄色ストライプの「ハチ」デザインは賛否両論ながら、音質評価は一貫して高い。 |
| 2016年 | AES ニューヨークで完全デビュー | Audio Engineering Society コンベンション(NYC)の Gibson スイートで全製品ラインを披露。他の著名マイクブランドの幹部たちが次々と視察に訪れる。 |
| 2017年 | 創業者チーム全員が離脱 ⚠️ | Skipper Wise をはじめとする創業者・主要スタッフが全員 Neat を去る。Gibson は在庫を市場に流すだけとなりブランド活動は事実上停止。日本への正規流通もこの時点でほぼ消滅。初代 King Bee が国内で極めて希少な理由はここにある。 |
| 2018年 | 親会社 Gibson Brands が破綻 | Gibson Brands が Chapter 11(連邦破産法)を申請。Neat を含む傘下ブランドの行方が不透明になる。その後 Gibson はギター事業に集中する方針を取り、Neat への関与は最小化。 |
| 2019〜2020年 | 創業者たちが Neat を買い戻し再始動 | Wise と Saulespurens が Neat Microphones のブランドと資産を Gibson から買い戻し、新体制でのブランド再構築を開始。コロナ禍による在宅ワーク・配信需要の急増が追い風となる。 |
| 2021年1月 | Turtle Beach が買収、オリジナルチームごと合流 | ゲーミング周辺機器大手 Turtle Beach が Neat Microphones を買収。Wise・Saulespurens ら創業メンバー全員が Turtle Beach 社員として合流。約40件の特許・70件の商標も移管される。 |
| 2021年6月 | King Bee II 発表、ブランド完全復活 | 待望の後継機 King Bee II が発表。Turtle Beach 傘下で安定した開発体制のもとブランドとして完全復活し、現在も製品を継続展開中。 |
製品について
Neat Microphones King Bee は、ボーカルをはじめドラム、エレキギター、ピアノ、サックス、フルート、弦楽器など幅広い音源に対応したラージダイアフラム・コンデンサーマイクロフォンです。サイドアドレス型で、Neat ロゴが刻印された面が収音面(アクティブサイド)となります。
最大の特徴は、34mm という大口径のゴールドスパッタリング・センターターミネーテッドダイアフラムを採用している点です。一般的なラージダイアフラムマイクのカプセル径が 25〜28mm 程度であるのに対し、King Bee の 34mm カプセルはクラス最高水準の低ノイズフロアを実現しています。自己雑音はわずか 6.5dB-A(IEC 651)と極めて低く、繊細な音源の収音でも余分なノイズが乗りません。S/N 比は 87.5dB-A、ダイナミックレンジは 134dB を誇ります。
カスタムクラス A ディスクリート回路とトランスフォーマー出力バランス方式の組み合わせにより、原音に忠実でナチュラルなサウンドキャラクターを持ちます。コンプレッションや色付けを好まないプロデューサーやエンジニアにとって、透明度の高いレコーディングツールとして活躍します。
動作には +48V ファントム電源(IEC 268-15)が必要ですが、+35V まで対応しているため、出力電圧の低いインターフェイスや電源でも安定したパフォーマンスを発揮するのも特徴のひとつです。
付属品として、ポップノイズや歯擦音を抑える専用ポップフィルター「Honeycomb」と、スタンドからの振動をアイソレートする専用ショックマウント「Beekeeper」が同梱されており、すぐに最適な環境でレコーディングを始めることができます。また、別売のクワッドコア XLR ケーブル「Beeline」を使用することで、さらに高いノイズリジェクションとシグナルクオリティを得ることも可能です。
個人的な感想
このマイクを初めて手にしたとき、まず目を奪われるのはやはりそのデザインです。黒いボディに走る3本のイエローのラバーストライプ、フラットなゴールドメッシュのグリル。どう見てもハチ。スタジオの棚に並んでいても、他のどんなマイクとも違う存在感を放っています。好みが分かれるビジュアルだとは思いますが、ここまで振り切ったプロダクトデザインはむしろ清々しく、個人的にはかなり気に入っています。
実はこのモデル、日本国内ではほとんど流通していません。Neat Microphones が Gibson の経営問題の影響を受けて2017年頃に活動を停止し、正規流通がほぼ途絶えてしまった経緯があるためです。国内のスタジオや録音現場で見かけることはまずないでしょう。今回は知人から譲り受けるという幸運な縁でスタジオに迎えることができました。こういう出会いがあるから、機材との付き合いはやめられません。
サウンド面では、スペックが示す通り非常にフラットでナチュラルな特性を持っています。自己雑音の低さは特筆もので、繊細な音源を収音する場面でその実力をしっかりと感じることができます。Blue Microphones の創業者が設計しただけあって、いわゆる「音楽的な正確さ」とでも表現すべき、品の良いバランス感覚があります。希少性とスタジオクオリティを兼ね備えた、なかなか面白い一本がスタジオに加わりました。
当スタジオでの視聴・テストも可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。
詳細スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| マイクタイプ | ラージダイアフラム コンデンサーマイクロフォン(外部分極型) |
| 指向性 | カーディオイド(単一指向性) |
| アドレス方式 | サイドアドレス |
| ダイアフラムサイズ | 34mm(6μ ゴールドスパッタリング・マイラー、センターターミネーテッド) |
| 周波数特性 | 16Hz〜20kHz |
| 感度 | 26.0mV/Pa(1kHz, 1Pa = 94dB SPL) |
| 自己雑音 | 6.5dB-A(IEC 651)※ 7dB-A 以下(公称上限値) |
| S/N 比 | 87.5dB-A(IEC 651) |
| ダイナミックレンジ | 134dB(@ 2.5kΩ) |
| 最大音圧レベル(SPL) | 140dB SPL(2.5kΩ, 0.5% THD) |
| 出力インピーダンス | 150Ω |
| 定格負荷インピーダンス | >1kΩ |
| 出力方式 | トランスフォーマー出力バランス |
| 回路 | クラス A ディスクリート(IC不使用) |
| ファントム電源 | +48V DC(IEC 268-15)/ +35V まで対応 |
| 外形寸法 | 76mm(幅)× 216mm(高さ) |
| 重量 | 785g(27.7oz) |
| 付属品 | Honeycomb ポップフィルター、Beekeeper ショックマウント、ソフトポーチ |
| オプション | Beeline クワッドコア XLR ケーブル(22AWG、別売) |
| 接続端子 | XLR(3ピン) |
| 原産国 | 設計:アメリカ / 製造:中国 |






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