[MACKIE ( マッキー ) / Big Knob Studio] 新規機材導入

目次

[MACKIE ( マッキー ) / Big Knob Studio] 新規機材導入

 RED IGUANA STUDIOで新規導入を行った機材のご紹介を致します。
導入を行って欲しい機材リクエストなどございましたらお気軽にお問い合わせください。

機材カテゴリーモニターコントローラー / USBオーディオインターフェイス
導入日2022-4-20
メーカー名MACKIE ( マッキー ) 
製品名Big Knob Studio
個 数1個
レンタル/貸出可能

「仮設コントロールルームの要」過酷な現場でこそ真価を発揮する、音の交通整理。

レコーディングやミックスといった音楽制作の最前線において、エンジニアが最も頻繁に触れ、かつ最終的な判断を委ねる場所——それはフェーダーでもマイクでもなく、「モニター・セクション」に他なりません。どのスピーカーで鳴らすのか、適切な音量か、反映されたエフェクトの余韻はどうか。そして誰と対話しながら音を追い込むのか。この「聴く」という極めて重要かつデリケートな行為の質を左右するのが、モニターコントローラーの役割です。

今回、RED IGUANA STUDIOが導入した「MACKIE Big Knob Studio」は、かつて世界中のプロスタジオで事実上の標準(デファクトスタンダード)となった初代Big Knobの正統進化モデルです。単なる信号の切り替え機としての枠を大きく超え、現代のハイレゾリューションなデジタル制作環境における「音の司令塔」として、当スタジオのワークフローをより強固かつ洗練されたものにします。

MACKIEの哲学:音楽制作の民主化と「Built-Like-A-Tank」の歴史

MACKIE(マッキー)は、1988年にグレッグ・マッキーによってワシントン州のエドモンズで設立されて以来、高品質なオーディオ機器を手の届く価格で提供し、世界の音楽制作の歴史を塗り替えてきた希有なブランドです。創設者のグレッグ氏は、かつて伝説的なブランド「TAPCO」を立ち上げた人物でもあり、現場のエンジニアが何を必要としているかを誰よりも熟知していました。

かつて、高品質なミキシングやモニタリングは、巨大なコンソールを備えた一部の商業スタジオでしか行えませんでした。しかし、マッキーが発表した「CR1604」などのコンパクトミキサーは、プロレベルの低ノイズ・高ダイナミックレンジな設計を個人のクリエイターへ提供し、いわゆる「ホームレコーディング革命」を引き起こしました。この「音楽制作の民主化」こそが彼らの原点であり、今なお多くのエンジニアに愛される理由です。

また、彼らの製品を象徴するタフなスローガンが「Built-Like-A-Tank(戦車のように頑丈)」です。これは単に壊れにくいという物理的な意味に留まりません。過酷なツアーや、24時間365日の稼働が当たり前のスタジオ現場で何十年と使い続けられる「現場主義の信頼性」こそが、マッキーが世界中のプロフェッショナルから絶対的な支持を得ている最大の理由です。機材の故障でクリエイティビティを中断させない——この執念とも言える設計思想は、今回のBig Knob Studioにも完璧に受け継がれています。

なぜ「物理ノブ」が必要なのか:直感性が生むプロの安心感

現代の制作環境において、オーディオインターフェイスの多機能化は目覚ましく、音量調節やルーティングの大部分をPC画面上のソフトウェア・ミキサー上で行うスタイルが主流となっています。しかし、一分一秒の判断が求められるレコーディングの現場において、視覚を奪われ、マウスで微細なスライダーを操作するデジタル管理は、必ずしも「直感的」であるとは言えません。

エンジニアは、アーティストの演奏や音の微細な変化に意識を集中させたいとき、視線を画面から外したい瞬間があります。このとき、物理的な「手触り」として音量を把握できるBig Knobの象徴的なノブは、極めて重要な役割を果たします。適度なトルク(回転抵抗)を伴う指先の感覚だけで、今どれくらいの音量で鳴っているかを「身体的に記憶」できるため、エンジニアの心理的ストレスは劇的に軽減されます。

また、突発的なフィードバックやノイズが発生した際の「緊急回避」としても、画面をアクティブにしてボタンを探すマウス操作と、物理ノブを瞬時に絞り込む動作では、反応速度に決定的な差が生まれます。この「触れればすぐに応えてくれる」という信頼感こそが、操作に脳のリソースを割くことなく、純粋に「音楽的な判断」だけに没頭できる環境を構築し、結果として作品のクオリティを支える確信へと繋がっていくのです。

出張レコーディングでの真価:仮設コントロールルーム構築の要

当スタジオにおいて、Big Knob Studioが最もその真価を発揮するのは、出張レコーディングの現場で「仮設コントロールルーム」を構築する瞬間です。スタジオという完璧に整えられた音響空間を飛び出し、ホールや教会、あるいは一般の施設などで収録を行う際、この一台が現場のシステムにおける「信頼の拠点(ハブ)」となります。

限られたリソースでの効率的な運用

仮設環境では設営・撤収の時間が極めて限られており、作業スペースも決して広くはありません。そのような状況下で、モニターの切り替え、音量管理、トークバックといった複数の機能を一つのコンパクトなインターフェースに集約できるメリットは計り知れません。PC内のミキサー画面を頻繁に切り替える手間を省き、すべての操作をフロントパネルで完結できるため、現場でのトラブルリスクを最小限に抑え、エンジニアとしての判断を劇的に加速させます。

複数スピーカーの瞬時切り替えと最適化

不慣れな音響特性を持つ現場では、フラットな特性のメインモニターと、よりリスニング環境に近いスモールモニターなど、複数の「出口」での厳密な確認が不可欠です。Big Knob Studioは、全入出力において「20Hz – 20kHzで±0.5dB」という極めて平坦な周波数特性を維持しつつ、2組のモニター出力を瞬時に切り替え可能。さらに、それぞれの出力系統に独立した「TRIM(トリム)調整」が備わっているため、スピーカー間の能率差による音量変化を物理的に補正し、常に一定の音圧で「純粋な音のバランス」だけを客観的に評価することができます。

現場の呼吸を合わせる Talkback システム

出張先でのセッション、特にエンジニアとプレイヤーが別室や離れた位置にいる状況において、最も重要なのは「心理的な一体感」を維持するための円滑なコミュニケーションです。

Big Knob Studioに内蔵されたトークバック・マイクは、たとえ即席のデスクであっても、ボタン一つでエンジニアの指示や激励を瞬時にプレイヤーのヘッドフォンへ届けます。プレイヤーとの意思疎通はプロジェクトの成功を左右する重要な要素です。演奏直後のエンジニアの反応を敏感に待っているアーティストに対し、プレイヤーとのやりとりをスムーズに行うことは、セッション全体の士気を高めるために不可欠な要素です。この「呼吸」を共有する迅速な対話がスタジオとプレイヤーの間に強固な信頼を築き、最終的な作品のクオリティを一段階引き上げる原動力となります。

さらに、プロのディレクションにおいて聴感上の安全性は最優先事項です。トークバック発動時にモニター音量を自動で下げる-20dBの「DIM」機能や、-60dBに及ぶ強力な「MUTE」機能は、プレイヤーの繊細な耳と高価な機材を確実に保護します。

プロフェッショナルな「適材適所」の選択

当スタジオでは、入力系統にはさらにハイエンドな専用インターフェイスや専用プリアンプを贅沢に使い分けています。その中でBig Knob Studioは、コストパフォーマンスに優れた音質と、何よりそのコンパクトな機能美による「現場での圧倒的な取り回しの良さ」を高く評価しています。192kHz/24bitという現代の基準を満たすスペックを備えつつ、限られたスペースでも迅速かつ確かなモニタリング環境を構築できる、実戦重視の頼れる一台です。

このBig Knob Studioは、スタジオ内のあらゆる入出力とコミュニケーションの全てを統合し、一点の曇りもない判断を瞬時に下すための「管制塔」と言えます。このハブがセンターに鎮座しているからこそ、私たちは録音の最中に技術的な迷いを生じさせることなく、純粋に音の良し悪しだけに意識を研ぎ澄ませることができます。特にアーティストの閃きが炸裂している瞬間、その熱量を逃さずにキャプチャするためには、エンジニア側の「意思決定のスピードを最大化」することが不可欠です。物理的な操作が音楽的な確信へと直結するこのワークフローこそが、現場の空気を支配し、RED IGUANA STUDIOのクオリティを支える無形の財産なのです。

まとめ:その大きなノブは、作品への自信の象徴。

機材選びにおいて、私たちは常に「その機材が、いかに音楽に寄り添えるか」を問い続けます。MACKIE Big Knob Studioの導入は、単なる設備の追加ではなく、制作プロセスの快適さをさらに一段階引き上げるための必然的な選択でした。

「一瞬の閃きを、永遠の記録に変える」

音楽制作において、二度と来ない完璧なテイクを捉えるために。私たちはこれからも、信頼できる道具と共に、アーティスト一人ひとりの情熱に誠実に向き合い続けてまいります。このBig Knobが刻むクリック音の一つひとつが、皆様の最高傑作へと繋がることを信じて。

MACKIE 公式ページ https://mackie.com/

特長/仕様(メーカーサイト抜粋)

主な特長

  • プロフェッショナルなソースとモニターの選択機能
    • 3つの入力ソースと2組のモニターを切り替え可能
    • 定番のBig Knobボリュームコントロール搭載
    • すべての入力ソースおよびモニター出力に独立したトリム調整機能
    • モノ、ミュート、ディム機能付き
  • 柔軟な2×2 USB録音インターフェース
    • 2基の高品質Onyxマイクプリアンプ(コンデンサーマイク用ファントム電源対応)
    • 高解像度192kHz/24ビット録音・再生対応
    • キューミックス機能により、ダイレクト入力と他の信号を自在にブレンドでき、ゼロレイテンシー録音を実現
    • ポッドキャスティングなどの用途に応じた録音経路の選択が可能
  • プロフェッショナルスタジオにふさわしい充実の機能セット
    • スマートフォン接続に便利な1/8インチ入力を含む柔軟なソース接続
    • 独立したレベルコントロールを持つデュアルヘッドホン出力
    • アーティストとのコミュニケーションに便利な内蔵トークバックマイク
    • 16セグメントの高解像度入力ソースメーター搭載
    • 頑丈な「戦車のような」デザイン
    • MacおよびWindowsの主要なすべてのDAWに対応

Mackie Big Knob Studio スペック表

項目詳細スペック
周波数特性±0.5 dB, 20 Hz−20 kHz (全入出力 / ユニティゲイン時)
ノイズ特性マイク入力~出力 (EIN): <−125 dBu RMS (A-weighted) ライン入力~出力: <−90 dBu RMS (un-weighted)
歪率 (THD+N)<0.01% (ユニティゲイン, 1 kHz@+4 dBu 入力, 80 kHz 帯域幅)
クロストーク<−60 dB (LR チャンネル間 / 1 kHz @ −1 dBFS 入力)
アッテネートMute: −60 dB / Dim: −20 dB
最大入出力レベル+22 dBu (全入出力 / クリッピング前)
入力端子バランス/アンバランス XLR メス、バランス/アンバランスフォンメス、ステレオミニフォンメス
出力端子バランス/アンバランスフォンメス
USB接続USB 2.0, 24 bit / 192 kHz
電源ユニバーサル電源 100−240V∼50/60 Hz (0.75A)
寸法・重量 (Studio)81(H)×251(W)×163(D) mm / 1.6 kg

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