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[SHURE(シュアー)BETA57A] 新規機材導入

SHURE(シュアー)BETA57A
目次

[SHURE(シュアー)BETA57A] 新規機材導入

 RED IGUANA STUDIOで新規導入を行った機材のご紹介を致します。
導入を行って欲しい機材リクエストなどございましたらお気軽にお問い合わせください。 

機材カテゴリーダイナミックマイクロフォン
導入日2019-6-2
メーカー名SHURE(シュアー)
製品名BETA57A
個 数1個
レンタル/貸出可能

※本記事は2019年6月2日に公開された内容を、現在のスタジオ環境と技術的知見に基づき大幅に加筆・修正したリメイク版です。

SHUREという会社について

創業と歴史

SHURE(シュアー)は、1925年にシドニー・N・シュアー(Sidney N. Shure)によってアメリカ・イリノイ州シカゴで創業された、音響機器の世界的メーカーです。創業当初は無線部品の販売代理店としてスタートしましたが、1932年には自社製マイクロフォンの開発・製造へと事業を転換。以来、1世紀近くにわたって音響機器業界をリードし続けています。

1939年には、当時革新的とされたユニダイン(Unidyne)型カートリッジを開発。これは単一の双方向性カプセルで指向性パターンを実現した画期的な設計であり、その後のマイクロフォン設計に多大な影響を与えました。このユニダイン技術を礎として、SHUREは楽器用・ボーカル用・放送用など、さまざまな用途に対応したマイクロフォンを次々と世に送り出していきます。

世界標準となったSM57・SM58

1965年に登場したSM57(楽器用)とSM58(ボーカル用)は、SHUREの名を世界に知らしめた代表的モデルです。SM57はギターアンプやスネアドラムの収音において業界標準として定着し、今日でもスタジオやライブ現場で世界中のエンジニアが使い続けています。SM58はそのルックスと信頼性から、ライブボーカルマイクの代名詞となり、ホワイトハウスでの大統領演説から大型ロックフェスティバルまで、あらゆる舞台に登場してきました。

これらのモデルが長年にわたって現役であり続けるという事実が、SHUREの設計思想の確かさを物語っています。

放送・通信分野での貢献

SHUREは音楽の世界にとどまらず、放送・通信・軍事分野にも深く関わってきました。第二次世界大戦中には、米軍のコミュニケーション機器向けにマイクロフォンや音響部品を供給し、その品質と耐久性が高く評価されました。戦後もラジオ・テレビ放送の普及とともに需要を拡大し、報道・放送分野においても信頼性の高いブランドとしての地位を確立しています。

イノベーションの継続

1989年に登場したBETA(ベータ)シリーズは、SMシリーズで培った技術をさらに発展させた上位ラインとして位置づけられています。より高い周波数特性と感度、優れた収音パターンの精度を実現したBETAシリーズは、プロフェッショナルなスタジオ・ライブ用途において高い評価を受けています。このBETAシリーズに属するのが、今回ご紹介するBETA57Aです。

また、SHUREはワイヤレスシステムの分野でも長年にわたって開発を続け、現在ではAXIENT Digital(アクシエント・デジタル)をはじめとする高品位なデジタルワイヤレスシステムも展開しています。近年はインイヤーモニターやヘッドフォン市場にも進出し、音楽制作・ライブパフォーマンス・リスニングのあらゆるシーンに対応した製品群を揃えています。

現在のSHURE

創業から約100年を経た現在も、SHUREは家族経営の独立系企業として経営を続けており、本社はアメリカ・イリノイ州ノースフィールドに置かれています。世界各地に拠点を持ち、150以上の国と地域で製品を展開するグローバルブランドでありながら、その品質への妥協のない姿勢は創業当初から変わっていません。「音を正確に、そして美しく伝える」というフィロソフィーは、SMシリーズからBETAシリーズ、最新のデジタル製品に至るまで、すべての製品設計に貫かれています。

詳細

BETA57Aとはどんなマイクか

SHURE BETA57Aは、長年にわたってプロの現場で使われ続けてきた楽器用ダイナミックマイクロフォンです。スーパーカーディオイド指向性を採用しており、狙った音源をピンポイントで収音しながら周囲の余計な音を効果的に遮断できます。この特性は、複数の楽器が同時に鳴り響くスタジオやライブ現場において非常に大きなアドバンテージとなります。

周波数特性は50Hz〜16kHzをカバーしており、低域のしっかりとした土台から、楽器の倍音成分が豊かに含まれる高域までバランスよく拾うことができます。ダイナミックマイクでありながら、コンデンサーマイクに近い解像感を持つという点が、このマイクを特別な存在にしている大きな理由のひとつです。

SM57との違い:何が変わったのか

BETA57Aを語るうえで欠かせないのが、同じくSHUREの定番楽器用マイクSM57との比較です。SM57は1965年の登場以来、世界中のスタジオとライブ現場で使われ続けてきた不朽の名器であり、「楽器用マイクといえばSM57」というほどの地位を確立しています。では、BETA57AはSM57と何が違うのでしょうか。

最も大きな違いは高域の表現力です。SM57は中域にフォーカスした温かみのあるサウンドキャラクターを持っており、ギターアンプやスネアの芯をしっかりと捉えることが得意です。一方、BETA57Aはその中域の厚みを保ちながら、高域の抜けと解像度をさらに高めています。楽器の倍音やアタックのニュアンスがよりクリアに再現されるため、ミックス時にEQであまり手を加えなくても「存在感のある音」として仕上がりやすいという特徴があります。

また、指向性パターンにも違いがあります。SM57がカーディオイド指向性であるのに対し、BETA57Aはより鋭いスーパーカーディオイド指向性を採用しています。これにより、隣の楽器や部屋の反響音がマイクに回り込みにくくなり、よりタイトでクリーンな収音が可能です。複数マイクを立てるドラムレコーディングや、アンプを並べてのギターレコーディングでは、この差が音のセパレーションに大きく影響してきます。

さらに、感度と出力レベルもBETA57Aのほうが高く設定されており、プリアンプへの負担を軽減しながら安定したレベルで収音できる点も実用上のメリットといえます。

まとめると、SM57が「どんな現場でも及第点以上の結果を出せる頼もしいオールラウンダー」であるのに対し、BETA57Aは「より高い解像度とセパレーションを求めるプロフェッショナル向けの上位モデル」という位置づけです。両者は競合というよりも、用途や求めるサウンドによって使い分けられる兄弟モデルといえるでしょう。

サウンドキャラクター

BETA57Aのサウンドをひとことで表現するなら、「輪郭がはっきりしていて、抜けが良く、それでいてダイナミックマイクらしい芯の強さを持つ」という言葉が最もしっくりきます。

高域は10kHz付近にかけて緩やかにプレゼンスが持ち上がる特性を持っており、楽器の倍音やアタックのエッジが自然に前に出てきます。この持ち上がりはいわゆる「ピーキー」な印象ではなく、あくまでも音楽的で耳に心地よいものです。ミックスの中で楽器の音がしっかりと聴こえてくる、いわゆる「抜け感」は、この特性から生まれています。

中域はSM57ほどではないものの、しっかりとした厚みがあり、楽器の胴鳴りや芯の部分を過不足なく再現します。低域は引き締まっており、余計なローエンドが膨らむことなくタイトにまとまります。この帯域バランスの良さが、ミックス時の扱いやすさにつながっています。

各楽器との相性

スネアドラム
BETA57Aが最も得意とする用途のひとつがスネアの収音です。スネアはドラムキットの中でも特にアタック感と抜けが重要な楽器であり、BETA57Aの高域特性はそのニーズに見事に応えます。打面に向けてアングルをつけて設置することで、スナッピーのシャリシャリとした倍音成分とヘッドのアタック音が両立した、存在感のあるスネアサウンドを収音できます。また、スーパーカーディオイドの鋭い指向性により、隣のハイハットやタムの音の回り込みを最小限に抑えられる点も大きなメリットです。

ギターアンプ
ギターアンプの収音においても、BETA57Aは非常に優秀な結果をもたらします。SM57がどちらかというとミッドレンジを強調したクラシックなギタートーンを得意とするのに対し、BETA57Aはより現代的でブライトなサウンドを引き出します。ハイゲインのディストーションサウンドはもちろん、クリーントーンのきらびやかさやアルペジオのニュアンスもしっかりと捉えることができます。アンプのコーンのエッジ寄りに向けることで高域を抑え気味にするなど、マイキングの工夫によって幅広いサウンドバリエーションを得られるのも魅力です。

ブラス・管楽器
トランペット、トロンボーン、サックスといったブラス楽器との相性も抜群です。管楽器は音量が大きく、かつ高域の倍音が豊かなため、マイクの選択がサウンドの印象を大きく左右します。BETA57Aの高域特性と高い最大音圧レベル(SPL)耐性は、ブラスの鋭いアタックとブリリアントな倍音を歪みなくクリアに収音するのに適しています。ベルから少し離した位置でのマイキングが基本ですが、距離と角度を調整することでサウンドの明るさをコントロールできます。

ボーカル
楽器用マイクとして設計されているBETA57Aですが、そのサウンドキャラクターの良さからボーカル用として使用されることも少なくありません。特にロック・ポップ・R&Bなど、力強さと抜けを両立したボーカルサウンドを求める場面では、コンデンサーマイクとはまた異なる魅力的な結果が得られます。スーパーカーディオイドの指向性はステージモニターからの回り込みを抑えるのに有効なため、ライブ用途でも重宝されるケースがあります。

RED IGUANA STUDIOでの使用感

実際にRED IGUANA STUDIOの現場でBETA57Aを使ってみると、その扱いやすさと音の即戦力感に改めて感心させられます。セッティングをして音を出した瞬間から、ミックスの中で「居場所がある音」として鳴ってくれるのは、このマイクならではの特徴だと感じています。

特にスネアのレコーディングでは、打面の生々しいアタック感とスナッピーの倍音が自然にバランスよく出てくるため、EQの補正がほとんど不要なまま仕上がることが多いです。ギターアンプに使った際も、アンプ本来の鳴りをストレートに捉えてくれる印象があり、「マイクによる色付け」を極力抑えたいときに頼りになる存在です。

SM57と比較すると、たしかに高域の情報量と解像感の違いは明らかです。どちらが優れているというわけではなく、狙うサウンドや楽曲のジャンルによって使い分けることが理想ですが、「より現代的でブライトな楽器サウンドが欲しい」という場面ではBETA57Aに軍配が上がります。

当スタジオではレンタル・貸出も対応しておりますので、ご自身のセッションで実際にお試しいただくことも可能です。ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。

特長(メーカーサイト抜粋)

  • ダイナミックマイク、楽器用
  • スーパーカーディオイド
  • 周波数特性:50Hz-16kHz
  • 出力インピーダンス:150Ω
  • 感度:−51 dBV/Pa (2.8 mV)
  • サイズ・重量:径43mm、長さ160mm・275g
  • 付属品:マイクホルダー(A25D)、3/8インチ-5/8インチ変換ねじ、マイクポーチ
  • コメント:SM57よりも輪郭がはっきりした音が特徴、高域の抜けは抜群。楽器用マイクの定番として人気がありますが、ボーカル用としても多用されます。

※その他機材などは下記の機材リストからご覧頂けます。


当スタジオでは、レコーディングからミックス・マスタリングまでトータルでサポートいたします。 質の高い制作環境を保つため「完全予約制」のプライベート空間となっておりますので、周りを気にせずご自身のペースで集中して制作していただけます。

営業時間: 火〜日 10:00 〜 19:00(月曜定休)
[ 制作のご依頼・ご相談窓口【無料】]

SHURE(シュアー)BETA57A

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